愛のレビュー 洗脳護身術
洗脳護身術―日常からの覚醒、二十一世紀のサトリ修行と自己解放
ぼくは別に国粋主義者というわけではないのですが、この人が日本人でよかった~と思う人が二人います。
逆に言えば絶対敵に回したくない、と思う人達です。
といっても別に危険人物というわけではなく―むしろとても良心的な人達です―、あまりにも頭がよすぎるから。
それも単なる学術的な頭のよさだけではなく、現実社会でも凄まじく威力を発揮する頭のよさを兼ね備えているので、とても敵にまわすと勝ち目はないな、と思う のです。(でもこの人達が同胞であることの有難みを皆あまり分かってないような気もします)
その一人は大前研一さん、もう一人はこの本の著者の苫米地英人さんです。
この人は頭が「よい」、というよりも「斬れる」という形容の方がよくあいます。
それも日本刀なみの抜群の切れ味です。
苫米地さんは今回の本のタイトルにもあります洗脳に関する世界で数少ないスペシャリストで、オウム事件の際には洗脳された信者の「脱洗脳」も手がけられたそうです。
もっともその際に公安当局とマスコミからかなり手痛い目にあわされたそうで、その恨みつらみがこの本のあとがきなどに書かれています。
相当辛かったようですが、それを乗り越えられたのも苫米地さんが自身に対して洗脳の技術を駆使してどんな権力にも屈しないようにもっていったからだそうです。
洗脳、という言葉は剣呑な感じがしますが、学校やテレビ、日常生活において情報が溢れている現代はしらずしらずのうちに他人の価値観に洗脳されやすい状況にあるようです。
著者はそういう社会において身を守るためには洗脳という物を正確に理解する必要があると考え、この本を書いたようです。
読んでみると洗脳の手法は、瞑想や密教の行、気功というものともいろいろ共通項があるということが分かりました。
また大脳生理学といった科学の現場と、七田先生の右脳教育やNLP(神経言語学)の空間を埋める概念や理論を知る事ができたのは大きな収穫でした。
NLPのミラーリングやアンカーというのはそのまま洗脳の手法から来ているのかもしれません。
ようは使い方次第で、人を助けるようにもなれば人を害するようにも出来る、ということかな。
本の中で「気は電磁波や赤外線に情報を載せたものだ」という記述があるけど、これも新鮮だった。実際には電磁波や赤外線を媒体にしているというのでは説明のつかない現象も多いけど、情報が媒体に乗った状態である、という見方は理解できる。
そう考えると人間だって肉体に意識という情報が載ったものだし、霊魂といったものも気が乗るような媒体に意識という情報が載ったものだという理解も成り立つし。
殺人事件などの遺留物から情報を読み取るサイコメトラーと呼ばれる人達は、証拠物件に乗った加害者の意識の情報を読み取れるのかもしれない。
そう考えると唯識論というのはかなり実際の世界のモデルに近いような気もしてきます。
ぼく個人に関して言えば、この本を読んだことで今まで埋まらなかったジグソーパズルのピースがパチパチと音を立てて埋まったような気がします。
うーむ、苫米地英人、すごすぎるぜ。
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