今日も激しく愛を求めていたともゆきです。
愛って、深いね。
さて、TOEICで点数を取ることのみを目指す勉強に限界を感じたともゆきは、腕を組んで「うーむ」と考え込みました。
念のために言っておきますが、「うーむ」と言っても英語の「womb(ウームと発音)」ではありません。「womb」は子宮ですからね。考え込みながら「子宮」とつぶやく男がいたら恐い。
話を元に戻しますと、点を取ることだけをモチベーションにして苦しいとしか感じない勉強を続けるのは正直辛い。しかも点を取ったところで実際に使える英語までは程遠いと分かった今、結論としてはやはり原点に返るしかないと思いました。
すなわち、面白いと感じられる勉強法を採用するのです。
でも、そんな都合のいい勉強法ってあるのでしょうか?
答えはその頃参加していた英語の勉強会にありました。
その会は主催者の方が現役の翻訳家であるということもあって、個人主催の勉強会としてはかなり本格的で実践的な内容でした。その中で当時普及し始めた洋画のDVDを使って聞き取り&表現を勉強するということも行われていたのです。
これだ、と感じた若き日のともゆきはさっそくDVDプレーヤーと当時大人気だったドラマのDVD―BOXを購入したのです。
アリーmy Love ファースト・シーズン DVD-BOX
NHKで「アリー my Love」というタイトルで放映されていましたが、原題は「Ally Mcbeal」、主人公の名前そのままです。これがまあとにかくぶっ飛んだドラマで、弁護士の主人公アリーの勤める法律事務所に持ち込まれる案件はすべてSEXがらみ。しかも秘書から同僚からとにかく変わり者ばかりで見ていてあきません。これを見て英語の勉強をしようと思ったのです。
DVDという文明の利器の強みは、音声の英語/日本語の切り替え、字幕の英語/日本語の切り替えが自由自在におこなえるという点です。これは古くからの英語学習者にとっては夢のような教材です。それまでもパソコンソフトで洋画で英語を勉強するという物もありましたが版権の問題からかやたら古い作品かマイナーな作品しかなくて実際問題としてモチベーションが全然あがりませんでした。
FOXで超人気を博していたこのドラマは僕自身も大ファンだったので、まさに面白い教材という条件をらくらくとクリアしていました。
おまけにこれは後から分かったことですが、洋画のDVDでも英語音声と英語字幕では内容が違うということも結構あります。上級者になってくるとあまり字幕にばかり頼らなくなってくるのでいいのですが、最初のうちは字幕と首っ引きなのでできたら同じほうが良い。その点、このドラマは英語音声と英語字幕の内容はまったく同じなのです!面白さと正確性を両立させたまさに夢の教材といえるでしょう。
とにかくぼくはこいつを何度も何度も英語音声に英語字幕を表示して観まくりました。
そしてあまりにも感動したぼくは、後年このドラマのすべてのシーズンをコンプリートしたセットを購入してしまうにいたるのです。
アリーmy Love コンプリート・セット (Amazon.co.jp仕様)
ですが、一見無敵に見えるAlly Mcbealにも落とし穴はあります。
このドラマは法律事務所が舞台なので、法廷のシーン他で法律用語がバンバン飛び交います。国際弁護士を目指している人ならいいのかもしれませんが、正直普通に英語を勉強しようとしている人間にとって法律用語は難しすぎます。
しかも幸か不幸か何度も観ているうちにこのドラマの世界が伝染してきて、海外との電話会議で「Objection(異議あり)」なんて言葉が出てきて呆れられたり笑われたりするようになるとあなたももう中毒です。
その他このドラマには口癖になりそうな言葉が一杯出てくるのでネイティブとの会話において注意が必要です。
もしあなたに気に入った洋画や海外ドラマがあるのならそれを教材にできるDVDは超お薦めです。気に入ったものだからこそ、何度も観ることが苦にならないでしょうし、英語初心者であっても日本語と英語を行ったり来たりしながらやってるうちに英語に段々なじんでくるはずです。
なじんでくる。
そう、これがある意味一番大事な事なのではないかと思います。
ぼくが電話会議でびくびくしていた一番の原因は英語になじんでいない、ということだったのだと思います。
「わからんこといわれたらどうしよう」
その恐怖感が必要以上にぼくを萎縮させ、仕事に支障をきたしていました。
わからなくても、
「ごめん、聞き取れなかった。もう一度言ってくれる?」
「その内容、こっちで後で確認するからメールで送ってもらえる? 」
てな感じで応対すれば仕事は問題なく進んでいきます。逆に「あ、聞き取れんかった。でも、もう一度聞くのも悪いし」などと意味のない遠慮をしているとどんどん仕事は滞っていきます。
その方がよっぽど問題です。
必要以上に恐れなければ、同じ実力でも思った以上に聞き取れたりするのですから。
実際、Ally Mcbealだけでなく沢山のDVDを観ているうちに英語に対する心の垣根はかなり低くなっていきました。仕事で行った香港でフラリと映画館に入って「ハンニバル」を観てもまあそれなりに内容が分かるくらいにはなりました。
ですが、やはり物怖じしなくなったといえどもネイティブの言ってることがわからなかったり、CNNのニュースが分からなかったりしていました。でもそれは仕方がないんだと思っていました。
ここまで分かれば上出来じゃないか、と自分で納得しようとしていました。
それは、ぼくが目の前にある壁に気がついていなかったということなのです。(以下、次回)
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